汽車のことは詳しくありませんが、それでも耳にしたことのある"デコイチ"
D51形498号機。
1972年に現役を引退。
1988年に復活し、今年は”復活30周年!!”
なのだそうです。
パンフレットを手にし、行きたい!乗りたい!息子を乗せてあげたい!と思っていたところ、私よりもノリノリなのは私の母でした。
なので今回チケットを購入し1ヶ月間、この日が来るのを楽しみにしていましたんです。
列車は月に数本走るスケジュールですが、D51とC61の2種類、そして客車は12系客車(ブルーの車体、冷暖房や自動ドアの客車初採用)と旧型客車(1926~1954年に製造。当時の状態を留めている木製の内装を残し、昔ながらの雰囲気が漂う客車)の日があります。
私が乗りたいD51の旧型客車の日は月に2回のチャンスです。
1日往復1本ずつしか走らないので、時間指定などもできません。
全席指定席。希望日の丁度1ヶ月前の朝10時から購入可能です。
丁度1ヶ月前の9月20日。
朝、用があった為11時頃にJRの駅にチケットを購入に行くと既に1/3くらいは埋まっていました。
2歳は無料(ただし膝の上。1席座るようなら大人分の支払いが必要)とのことで大人2人分の席を確保しました。
どちら側の席が良いとか、何両目が良いとかの情報は全く持ち合わせていなかったので、窓口の男性が一生懸命アドバイスをくれました。ありがたい。
そして遂に!デコイチ登場!!
やっぱり相当かっこいい。
乗る前に!ホームでは駅員さん達がハロウィンの格好をして、お菓子を配っていました。
息子も”トリックオアトリート!”といってお菓子をゲット。
そして”高崎といえばダルマ!”機関車風の黒いダルマを着せてもらって記念撮影。
ホームには沢山の人でごった返していましたが、沢山いる駅員さんは全員笑顔でとても感じが良く楽しませてくれていて目頭が熱くなりました。素敵な秋の想い出になりましたとお礼を言いたいです。
息子はというと、汽車が来る前の空いてる場所でのこの顔はめパネルが楽しかったようで、
汽車が来てからの大人達の灼熱ぶり、人の多さ、人を掻き分けてトリックオアトリート、ダルマを着させられ、怒濤の記念撮影にポカーンとしていました。
機内に入ってからも盛り上がる大人2人。(母と私)
息子はやっと座れたとばかりにジュースとお菓子で外を眺めていました。
木製の窓枠にコレ。押しながら上に上げるやつ。そういえば今の電車って窓はどうなっているんだっけ・・・私が小さい頃はこのタイプの窓だった。中央線総武線。一度外を眺めていたら、しっかりはまっていなかったのか窓がガタンと落ちて手が挟まれたことがある。あの時のトラウマで今日は息子に何度も”ここに手を置くな!”と注意し、しっかりはまっているかぐいぐい押しました。
冷暖房はないので、天井には扇風機。
座席は直角。もちろんリクライニングなどはありません。向かい合わせの席もなんだか窮屈です。だけど不思議と居心地が良い。ゆったりだけが居心地の良さではないんだなあ。
汽笛が鳴って出発。バイバイと手を振る中の人。
そしていってらっしゃいと送り出してくれるホームにいる沢山のお客さんや駅員さん。
なんだか自分が今から疎開に行く人になった様な、戦時中な気分になってなんだか涙がでそうでした。
私はまたここに戻ってこの人達に会えるのかな?と。(見知らぬ人なんだからあっても分かるはずがない。)
当時の人たちはどんな気持ちで送り出し疎開して行ったんだろう。
今、安全の為に息子を汽車に乗せて送り出す・・・なんて考えるだけでも胸が張り裂けそうになる。。。
・・・ってあれ?いつの間にか戦争の話になっていたが、私は汽車を見るとどうしても戦争の映画のシーンが浮かんでしまうんです。
手を振り列車が動き出すと窓から見える真っ黒な煙と煙の臭い。
良いよ〜〜!!!
私たちは約40分汽車に乗り2駅目の渋川というところで下車したのですが、
はっきり言って物足りなかった!!
家からの電車の時間も入れたら、息子が飽きずにいられるのはこの辺だろうと終点まで行かなかったのですが、もっと乗りたかったです。
あっという間!!!
渋川駅で約20分停車時間があるので、ここでも記念写真を沢山撮って満足しました。
そして今度は見送る方に立ち、デコイチにありがと〜!!!
と大きく手を振りました。
もの凄く楽しく貴重な経験。
いつもキッズコーナーで乗っている汽車とは比べ物にならないほど大きく逞しく勇ましい汽車に乗れて、息子の心にも何か響いていてくれると良いな。
母は懐かしい懐かしいと嬉しそうだったので、こちらも大満足。
撮った写真は大きくして飾る!!と言ってます。
ただ1つだけ今回とてもとてもとてもとてもしくじったことがあります。。。。。
駅弁を買うべきだった。。。
汽車が走る日限定で販売されている"上州D51弁当"の弁当箱がもの凄くかっこいいんです。小物入れにしたかった欲しかった〜〜;;
母も帰りの電車でそれを知り、弁当の為にもう一回乗りに行くか!!とショックを受けていました。
1日がかりの小旅行になりましたが、とっても楽しい1日でした。
帰りの電車は全員爆睡。
ブログランキングに参加しています。