前回の記事で息子は”おに”が大好きだと書いたのですが、
昨年の夏、”泣いた赤おに”に会う為に浜田広介記念館に行きました。
”泣いた赤おに”の作者であり、
日本のアンゼルセンと呼ばれた作家 浜田広介の記念館です。
入り口には早速、大きな赤おにがお出迎え。
館内にはヘッドホンで聴くミニ童話などがいくつかあり、
ミニシアターでは、”泣いた赤おに” と ”りゅうの目にもなみだ” のお話が上映されていました。
そして浜田広介の書簡などの展示。
全てスルーしながら通り過ぎました。。。。。。
なぜなら、当時まだ1歳半だった息子が『こわい こわい!!』と泣きじゃくったためです。
記念館独特の雰囲気と暗さが怖かったんでしょうね。
まだ息子には早かったな・・・と、展示室を出たところにはこんなスペースが!
”むかしの あそび場”
ここにはお手玉やめんこにこま。
ブリキの金魚
手作りの魚釣りや絵合わせゲーム
当時の息子が1番気に入った、おはじき
心がほっこりする様な昭和のおもちゃが沢山ありました。
ああ今行きたい。今の息子ならもっともっと飛びついて遊ぶだろうなあ。
布で出来た魚釣りなんてとてもクオリティーの高いものでした。
私が気に入ったのは、いくつか置いてある布絵本。
これが本当に凄くて、
ページをめくるごとに興奮しながら読みました。
外にも 鬼がいて水を掛けてあげてます。
石に絵を描ける場所もあり、
外を歩くときに良く目を凝らして見ると、
子どもたちが絵を描いた石が紛れています。
浜田広介記念館の庭を歩く時は是非"下を向いて歩こう!"
↑これ凄く気に入った言葉です。
"強くやさしく 男の子
やさしく強く 女の子"
記念館の隣には浜田広介の生家があります。
今回は閉館時間になってしまったのて中に入りませんでした。
(実は私はここに来るのは2度目)
記念に"泣いた赤おに"の絵本を購入しました。
私も幼稚園児だった頃、叔母が"泣いた赤おに"の絵本を買ってもらったのをしっかり覚えています。
子どもながらに読んでもらった後は寂しくなったことも覚えています。
ざっとあらすじを書きますと、
[ある山に心の優しい赤おにがいました。
赤おには人間と仲良くなりたくて、
お菓子を準備したり立て看板でウェルカムボードを立てたりしたのですが、
人間たちは気味悪がって誰も遊びには来ません。
そこで赤おにの親友、青おにはある提案をしました。
青おにが人間の家に入って大暴れするから
そこに赤おにが来て青おにを退治すれば
人間たちは赤おにが良い鬼だと信じるだろうという作戦。
青おには大暴れして、赤おには青おにをボカスカ殴って追い出しました。
お陰で人間は赤おにが良い鬼だと信じ
毎日赤おにの家には沢山の人間が遊びに来るようになりました。
赤おには青おににお礼を言おうと家を訪ねてみると、
そこに青おには居ません。
"せっかく人間が赤おにのことを信じて仲良くできたのに、実は青おにと友達たと知ったらまた誰も信じなくなるだろう。
だからしばらく遠くに行きます。
どこまでも きみの ともだち"
赤おにの為に親友の青おには遠くの山に行ってしまいました。
赤おには寂しくて泣きました。]
新しく素敵な友達がたくさん出来て嬉しい楽しい!ですが、
気が付いたら1番大切な友達とお別れになってしまった。
…考えさせられますね。
そういえば、西岸良平の三丁目の夕陽という漫画にも同じような話があったなぁ。
あちらは男女の話で、
ある男が一目惚れした女の人がいました。
なかなか踏み出せないでいると、親友が悪役を買ってでて、それを助けてあげたことで2人は結ばれ結婚します。
だけど、実はそんな事をして近づいたとは言えないので、結婚式にも新居にも親友を呼ばず疎遠になってしまった。
ですが、最終的には妻に真実を話します。
妻となった女性は"私たちを出会わせてくれたんだから是非家に招待しましょう。"
と、怒ることなんてせず、受け入れてくれました。
というお話。
なので、"泣いた赤おに"のお話の続きも同じように
長い間赤おには青おにのことを胸に秘めたまま人間と仲良く幸せに過ごし、
完全に信頼関係を築いたその時に本当の事を打ち明けます。
人間は自分たちと赤おにを結びつけてくれた青おにを是非招待しましょう!と食事に招待し、
青おにも人間と仲良くなりました。
ちゃんちゃん
という終わりだと信じておきます。
ま、実際は鬼なんで、人間と仲良くしたいなんて微塵も思っていないかもしれませんが。
そしたらその時は人間が青おにを追い込んで、
そこに他の人間が助けに行って信用されて人間を好きになってもらう。という青おにが考えた案を再利用することになりますかね?
なんだか妄想の世界に入ってきてしまったのでこの辺で終わりにします。
とてもお薦めの記念館です。
ちなみに、記念館に行く前に食べたラーメンがとても美味しかったです。
東部食堂
昔ながらの中華そばという感じです。
また食べたいなぁ。。。
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