Paper Moon
先日 私が部屋に作った このお月さま。
私がこれを作ろうと思ったのは
大好きな映画 ”paper moon” の世界を作りたかったから。
1973年の映画。
舞台は1935年。アメリカ。
映画はモノクロなので、
時代設定が1935年というよりも、
1935年の映画を見ているよう。
ざっと簡単なあらすじを。
(ネタバレあり)
この女の子はアディ。
物語は葬儀のシーンから始まる。
母親を亡くしたアディ。
父親のいないアディは 身寄りがない。
そして そこに現れたのが、
母親の元彼であるモーゼ。
遠い まだ会ったこともない親戚の叔母さんに預けられることになるアディを、
周りから強引に 親戚の家まで送り届けるように頼まれるモーゼ。
聖書を売りつけて稼ぐ詐欺師のモーゼと、
頭の回転が早く、モーゼの手助けをするアディのロードムービー。
モーゼは アディを煙たがり 早く親戚の家に届けたがるが
それとは逆に アディは
顎の形が似ているから 本当のパパに違いないと
モーゼと一緒にいるのが凄く嬉しそう。
車のアングルでの映像が多い この映画。
それが凄く好き。
ヴィンテージカーのエンジン音と、
ラジオから流れる当時の音楽。
最高。
物語も もちろんもちろん大好きだけど
この時代背景や、音楽、ファッション、車、
そうゆう1つ1つが大好きすぎて
何度見ても飽きず
何度も何度も見返しちゃう。
途中、バーバー(床屋)でのシーンでは
男の子と間違えられるアディ。
男の子じゃない!!と傷つき店を出るシーンがある。
気持ち分かるわぁー!!!
この位の歳は とてもデリケートで 男の子と間違えるのは御法度。
私もショートカットだった小学3年生の頃、
家族で行ったラーメン屋さんで ”ぼく”と呼ばれて深く傷ついた。
両親は 笑っていたけど、
私は こんなラーメン屋2度と来るもんか!!!
と えらく傷ついたことを今でも鮮明に覚えているくらいだから。
このシーンを見ると いつもそれを思い出す。
あのラーメン屋さん、まだやってるかなぁ…。
途中で出てくるカーニバル
ここにあるのが papermoonのフォトブース。
この時代の定番だったんだって。
ここで撮るのが そう
これ。
私が真似したこれ。
モーゼのことを
”実は本当のパパなんじゃないか?”
と思っているアディは、
モーゼと一緒に写真を撮りたがるが 拒否され
結局1人で撮ることに。
アディが いつも大事そうに持っているこの箱には
母親の形見が沢山入っている宝箱。
その中に入っている写真。
この写真に写っているのが アディの母親。
可愛いねー お母さん。
警察に追われて カーチェイスのシーンも見ものだし、
車の交換を掛けて勝負するレスリングとか
モーゼがカーニバルで出会う デ◯パイのダンサーも
1つ1つのシーンが全て切り抜きたくなるほど面白いし 絵になる。
親戚の家に着いたモーゼとアディ。
モーゼと離れたくないアディは、親戚の家に行くのを拒むが、
モーゼは突き放す。
渋々と叔母さんの家のドアをノックすると
優しそうな叔母さん、裕福な家。
アディを置いて走り出したモーゼは
寂しそうな表情をしながら 車を止めて 一服。
あれ?と、紙切れに気がつき開いて見ると
to Moze
from Addie
あの時の写真。(カーニバルで一緒に写真を撮りたがるアディを 拒否した あの写真)
すると サイドミラーにうつる アディの姿!
そう、幸せに暮らせそうな叔母さんの家での生活を投げ出し、
モーゼの元に駆け寄ってくる。
実は嬉しいくせに(と、私は思っている)、
「なんなんだよ!!!なんでまたついてくるんだよ!」
と帽子を投げて 怒ってみせる天邪鬼なモーゼ。
すると車が坂道を動き出してしまい、
2人は追っかけて乗り込んでお終い。
その後はご想像にお任せ。
サイドミラーにアディが映っているのを発見した後に、
モーゼが嬉しそうに飛び出し
”失って気がついた大切さに気づいた”とばかりに 大きくハグでもしてくれていたら
今後の2人は仲良く幸せに暮らすだろうと分かるので
ハッピーエンド!!!
だけど、
「なんで戻って来るんだよ!」と怒って(嬉しいくせに…と私は思っている←2回目)、
帽子を投げてからの 車に乗り込みなので
結局ハッピーエンドなのか
それとも違うのか はっきりしない。
この終わり方が私は好きだけど。
そして この親子が本当に親子なのかも
結局分からないけれど、
きっと多分親子なんだろうな。
という、レビューにもなっていないけど
私の大好きな映画の紹介でした。
作ったペーパームーンは 現在ベッド上の壁に飾っていて
息子が毎日
「お腹すいたの? トマトたべようか! いちごもたべようか! そーだ ぶどうもたべようか!」
と おままごとの 食べ物をあげてる。
気になるのが、お月さまのことを
”ママの顔したお月さま”
と呼んでいること。
私の顔に似ているらしい。
え……っと…
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